このエントリーをはてなブックマークに追加




記事の詳細

money_img_01

「いまどき、『資産形成のために』と自信を持って推奨できる保険はないのでは?」。

先日お会いした保険会社の方にこう尋ねてみたところ、「そんなことはない」と否定されました。

「お客様にお金の使い道を『短期』『中期』『長期』の3つに分けて考えてもらえば、長期では保険が選択肢になる。

お客様にもそう説明し、外貨建て保険なども販売している」という説明でした。

それから数週間後。手に取った別の保険会社のパンフレットにも、

資産運用について書かれたページに「まず、お金の色分けをしていくことが大切です」とありました。

紹介されている色分けの方法は次の3つです。

(1)日常ですぐ使うお金 ⇒ 普通預金などに
(2)近い将来のためにためるお金 ⇒ 定期預金などに
(3)当面使う予定のないお金 ⇒ 資産運用へ

低金利下では預貯金だけで資産を増やすことは難しいため、

ある程度リスクを取った運用をすることも一つの選択肢ではある。

ただし近い将来に使うことが決まっているお金や子供の教育費などに関しては、

リスクを取った運用は避けた方がいい。

だから当面使う予定のない余裕資金を、リスクを取った運用に充てることがお薦め――

という論法です。

なるほど、そんな考え方もあるのかと感じました。

ただ、当面使う予定がないお金だからといって「保険商品で運用するのがお薦め」と言われると疑問です。

保険には透明性と流動性に欠けるという、運用に不向きな問題があるからです。

透明性については、手数料など契約に必要なコストがごく一部の商品を除いて開示されておらず、

買い手が参考にできない点が挙げられます。

運用の専門家の中には、この一点を理由に「最初から検討の対象としなくて構わない」とする人もいます。

一理あると思います。

流動性の問題点は、中途解約すると元本割れしてしまう期間が長いことです。

開示されていないコストが高いからでしょう。

提案書や保険証券で確認すると、契約から2年後までに解約する場合、

払い込んだ保険料に対する払戻額の割合が3年後以降に比べてかなり見劣りします。

販売手数料などに回る部分が大きいからだと推察できます。

つまり大幅なマイナスから運用がスタートするわけで、決定的な問題点です。

「余裕資金ならば、運用開始時に大きな損が出ても構わない」

「長期運用が前提の場合、手数料は高くていい」

という道理は成り立ちません。

もちろん損失の許容範囲は、収入や貯蓄額、個人の性格などによって人それぞれだと思います。

それにしても、許容範囲が大きな人ほど「積極的に損をしていい」ということにはなりません。

したがって、個人が資産運用をするうえで注力すべきなのは、

マイナス要因が明らかな商品の利用はあらかじめ避けることです。

すると、やはり運用目的での保険活用は選択肢に入らないと思うのです。

長期・余裕資金という言葉を使ってお金の色分けを勧めれば、お金に関する感覚が甘くなりがち――。

ひょっとしたら保険に限らず、金融機関やその関係者はこうした法則を知っているのかもしれません。

会社員の方の場合、給料とボーナス、その他の臨時収入からお金を払うとき、

額は同じでも感じる「痛み」が違うような感覚がないでしょうか?

私は仕事で得た報酬と確定申告で払い戻されたお金とでは、後者の方で大きな買い物をしたくなります。

それぞれのお金に違いはないはずなのに、です。

「お金に都合よく色を付けて、いいことがあるだろうか」。

こうした問いかけは、いつも忘れずにいたいものです。

 

投資家サポートが必要な方はお問い合わせください。

☟クリックして応援してください☟
にほんブログ村 為替ブログ FXファンド・マネージドアカウントへ 

関連記事

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

当サイトについて

当サイトは年収3000万円以上の富裕層の方向けプライベートクラブFORTUNAの会員向けサイトです。FORTUNA Ltd.によって企画・運営されており、専門スタッフによる電話(Skype)インタビューや各種書類の照合などを行い、税込年収3000万円以上の方のみにご入会いただいています。 現在は、既存会員からのご紹介者様のみを受付しております。 入会審査をご希望の方は、既にFORTUNAをご利用の方からの招待メールの内容に沿って申請をお願いいたします。何卒ご了承くださいますようお願い申しあげます。         ◇ FORTUNA Ltd.について            Fortuna Ltd.は2011年に設立され、オフショアに精通した国際弁護士、会計士、金融機関経営出身者、金融マーケティングの専門家により運営されています。 個人資産の形成、運用、相続スキームの構築を始め、企業年金や退職金運用など中長期的な資金調達やM&Aスキーム構築等、個人及び法人の資産運用の導入プランの設計、及び財務コンサルティングを専門とするサービスを提供しています。
ページ上部へ戻る

Welcome to FORTUNA PRIVATE CLUB.

ENTRANCE


Lost your password?

 

Registration is closed

Sorry, you are not allowed to register by yourself on this site!

You must either be invited by one of our team member or request an invitation by emailing the site administrator at info@fortuna.sc.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。