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「『おひとりさま』にお薦めの保険はありますか?」。

結婚しない主義、あるいは結婚する予定がない方なのか、同じようなことを聞かれることがよくあります。

私は「特にありません」と答えることにしています。

一般に「おひとりさま」向けに案内される民間の保険は、次のようなものだと思います。

(1)主に入院に備える医療保険
(2)がん保険
(3)要介護状態になったときのための介護保険
(4)死後の整理資金として200万円程度が受け取れる終身保険
(5)老後資金準備のための「個人年金保険」や各種の「終身保険」
(6)けがや病気で働けない状態が続く場合に備える就業不能保険(長期所得補償保険)

これらの中で「どうしても加入すべきだ」と感じる保険はないのです。

それぞれ順を追って理由を挙げていきます。

(1)の医療保険と(2)のがん保険については、健康保険に加入していれば必須ではないはずです。

健康保険の保障は、医療費の自己負担額に上限が設けられているからです。

実際、保険をよく知る保険会社や販売代理店の人が自分のために入る保険を選ぶ場合、最も軽視するのが医療保険です。

短期間の入院保障など、あまり存在意義が認められない保障にもお金がかかる商品が多く、推奨できません。

また、がん保険については「がん保険のカラクリ」(岩瀬大輔著、文春新書)という本に参考になる記述があります。

アメリカンファミリー生命保険(アフラック)の勤務医による論文から引用している

「『がん保険』が必要だ、と納得できる論理を、臨床医の経験から見出すことは困難である」という一文です。

(3)の介護保険がお薦めできない第1の理由は、保険金の支払い実績がまったく把握できないからです。

第2に、一般論として「遠い将来の保障を買うべきではない」というのがあります。

資金需要が発生する可能性が高いのは70代後半くらいからだということを考えると、

30~40代から保険で備えると保障内容が時代や環境と合わなくなる可能性が考えられるのです。

これは死後整理資金を終身保険で準備する(4)にも当てはまります。

(5)の個人年金保険や終身保険が必要だと思わないのは、いまどき老後資金準備に保険は向かないからです。

一般に中途解約時に元本割れする期間が長いですし、

低い固定金利で長期の契約を結ぶと将来の金利上昇についていけません。

利率変動型や投信などで運用する保険にしても、手数料が高く不利です。

お金を増やすことに「いい話」はないという前提でマイナス要因を減らすことを考えると、

保険での貯蓄は避けたいところです。

最後に気になるのは(6)の、仕事ができない状態が長期にわたって続く場合の備えです。

これは保険での対応を考えてもいいと思います。

とはいえ会社員の場合、給与の6割が1年半補てんされる

「傷病手当金」制度が用意されていることも踏まえたうえで検討すべきでしょう。

「おひとりさま」の方々から冒頭のような質問が出るのは、特に老後の健康や資金について不安を持つ方が多いからです。

しかし保険は「不安につける薬」ではないと思います。

仮にある保険で安心を買ったつもりになっても、

保険会社は新たな不安材料を示して新商品やワンランク上の保障追加による問題解決を迫るはずです。

仮に40歳の女性が、何かあった場合に備えて老後資金準備を除く上記の5つの保険に入ると、

商品や保険料の払込期間にもよりますが年間30万円前後の保険料負担が発生します。

60歳までの20年間で約600万円の買い物になるわけです。

入院時などに貯蓄を取り崩すのが嫌で保険でまかないたいと考えるのは分かりますが、

これだけの保険料を支払うとなると前倒しで老後資金を取り崩す可能性の方が高いのではないでしょうか。

600万円もの現金が手元にあれば、(1)~(6)で挙げたような保険の必要性はかなり下がります。

つまるところ、これらの保険をお薦めしない最大の理由は「貯蓄こそが最も使い勝手が良い保険」になり得るからです。

私が「おひとりさま」だったら、「不安はあって当たり前」と割り切って貯蓄を優先します。

 

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