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世界的な経済の低迷やライフスタイルの変化により、自動車需要も変化を続けています。

もちろん国や地域によって状況は違いますが、ギリシャやポルトガルなど欧州の債務危機に影響を受けた国々では、

2012年の新車販売台数が40%も減少。

フランスやスペイン、さらにイタリアでも、需要が10%以上も後退しています。

ところが、そんな状況でも史上最高の業績を上げ、今注目が集まっている企業があります。

イタリアが誇るフェラーリ社です。

フェラーリ社は2012年、史上最高の販売台数を記録。

全世界で7318台を販売し、売上高は24億3300万ユーロ(3466億円、1ユーロ:142円)に達しました。

フェラーリといえば、モータースポーツの分野で絶対的な存在感を持ち、

その洗練されたスタイルと高性能なスポーツカーとして名高い。

独特のエグゾーストノート(自動車の排気音)は、公道を走っているのを見かければ、思わず振り返ってしまうほど。

しかし、注目すべきなのはフェラーリ史上最高の業績ではない。

2013年5月、フェラーリはわざわざ世界のメディアをイタリアの本社に呼びました。

そして、イタリア北部のモデナで開催された発表会で語られたのは、予想もしない驚くべき成長戦略でした。

そのひとつが、バカ売れしている中国で販売台数を減らすというもの。

これは大胆過ぎる決断だといえます。

というのも、フェラーリの場合、中国本土、香港、そして台湾を含むエリアを大中華圏として扱っており、

2012年の販売台数が784台に達するなど、同社にとっては2番目に大きいマーケットになっているからです。

中国には、いまや多くの高級ブランドが日本を捨て積極的に進出しています。

それなのに、世界第2位の経済大国を軽視するのは無謀だと思うのが普通ではないでしょうか。

だが実は、販売台数を縮小させるという決断こそが、フェラーリのブランド力を最大に引き出す秘策なのです。

フェラーリの最大のブランド力とは、その希少性にあります。

つまり、欲しくてもなかなか手に入りにくいというイメージが重要になります。

金さえ払えば簡単に手に入る高級品になることを許されないブランドなんです。

同社のすごいところは、まだ売り上げが好調で作れば売れるのが分かっている時期にしたことです。

売り上げを伸ばすには、合理化や商品を大量生産して売ればいいと安易に考えがち。

確かに一時的には数字が出るかもしれません。

しかし、利益を追求し過ぎた多くのブランドが、過去に痛い失敗をしています。

特に高級ブランドは、需要と供給のバランスを保つのが難しく、

今でこそ業績が回復したイタリアを代表するファッションブランドのGUCCI(グッチ)ですら、

かつてカジュアルなロゴ商品を大量に作り過ぎてブランドイメージを低下させてしまったことがあります。

過剰な供給は消費者を落胆させかねないし、その逆でもブランドの存在感を失いかねません。

その見極めができるかどうかが、高級ブランドが勝ち残る重要なポイントになります。

そして、もうひとつの成長戦略は、本社で行われたメディア向け発表会でルカ・ディ・モンテゼーモロ会長が語っています。

「フェラーリは、今後少なくとも私が実権を握っている間は、コンパクトカーやエコカーを作ることはない」

ここで言うエコカーとは、環境に配慮した電気自動車を指します。

多種多様なモデルを市場に導入して顧客層の拡大を狙う他社とは一線を引く、大胆な戦略です。

自分たちのプロダクトに絶対的な自信を持ち、ブレない心意気には敬意を表します。

生産台数を減らし、コンパクトカーやエコカーも生産するつもりがありません。

では、どうやってフェラーリ社は業績を保てるのか?

その答えは、フェラーリがこれから力を注ごうとしている2つのビジネスにあります。

ひとつは、ライセンス商品などを含むブランド関連ビジネス。

もうひとつは、エンジンの供給ビジネスです。

まずは、フェラーリのブランド力を最大限に活用したのがブランド関連ビジネスです。

2012年、ブランド関連商品の売り上げは5000万ユーロ(71億円)以上に達し、前年比40%増の営業利益をもたらしました。

世界50カ所に厳選したフェラーリ・ストアでは、

ブランドの世界観を表現するため新しいインテリアデザインを取り入れ、販売も好調。

ライセンスビジネスも前年比22%増と急成長しています。

リアルショップが近くになくても、オンラインショップでどこからでも購入できます。

Eコマースは、前年比31%増の700万ユーロ(10億円)強になるなど勢いが止まりません。

さらにエンジンの供給ビジネスにも本腰を入れています。

フェラーリ社はイタリアの高級スポーツカーメーカーのマセラッティにエンジンを供給していますが、

2013年、投資額400億ユーロ(5兆7014億円)の新設工場を稼働させ、マセラッティに供給するV6エンジンの製造を開始させました。

最高品質のプロダクトを世に送り出しているフェラーリだからこそ、そのブランド力が別の形で生きてくるのです。

しかも、自社のブランドイメージはそのままに、確実に生産力を上げて利益を確保しているところがスマートなビジネススタイルになっています。

そして今後数年で、新たな設備投資を行うことも計画しています。

経済的に停滞するイタリアで大量雇用を生み、同時に高い利益率が期待されるビジネスとして投資家も納得できるでしょう。

フェラーリ社は、現在5つのモデルを製造販売しています。

そこにリミテッドエディションとして、今年最高にホットなモデルが登場しました。

フェラーリのこれまでの集大成となる、最速で最高価格のスーパーカーの上をいくハイパーカー「LaFerrari(ラ・フェラーリ)」です。

3秒で時速100キロメートルの速度に達する高性能のハイブリッドマシーン。

100万ユーロ(1億4200万円)という高額にも関わらず、限定499台すべてが完売した。

ラ・フェラーリには限定車の刻印が記されるほか、所有者であるドライバーの体型に合わせてシートを成形させるなど、

究極なカスタマイズが可能で、非常にラグジュアリーなモデルだといえます。

このフェラーリ史上最高のハイパーカー、業界関係者によると実は日本にも十数台納品される予定だとか。

ルカ・ディ・モンテゼーモロ会長はこんな名言を語っています。

「We don’t sell a normal product. We sell a dream.(私たちは単なる製品を売っているのではない。夢を売っているのだ)」

そんなクラフトマンシップ、つまり職人魂こそ、

フェラーリが時代を代表する唯一無二のスーパーカーメーカーに君臨できる所以なのではないでしょうか。

 

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