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皆さんは自分ががんと診断された場合、治療や入院にどれくらいお金がかかるか考えたことがあるでしょうか。

アメリカンファミリー生命保険(アフラック)が2010年に発表した「がんに関する意識調査」によると、

がん経験のない人で最も多かったのは「300万円より多い」で32.0%。次いで「200万円程度」21.7%、

「300万円程度」19.7%、「100万円程度」19.1%と見方が分かれています。

実際はどうなのでしょう。

同じ調査でがんを経験した人にかかった費用を聞くと「50万円程度」が37.5%、

「100万円程度」が31.5%と合わせてほぼ7割を占め、経験したことのない人の感覚とはずいぶん差があります。

僕がこれまでがん保険について考える際、参考にしてきたデータです。

がん経験者の治療にかかった金額については、もう少し新しいデータもあります。

カーディフ生命保険がホームページで公表している「2013年5月アンケート調査」で、平均126万円となっています。

入院や手術、抗がん剤、薬などの「直接費用」が86万円、家族の交通・宿泊費や健康食品などの「間接費用」が40万円という内訳です。

治療費についてアフラックは(1)対象を自己負担分だけととらえるのか、

付随費用も含む総額と考えるか(2)がんがどのステージなのか、

再発・転移があるかどうか――によって異なるため、統一した定義に基づく回答を得るのは難しいという趣旨の指摘をしています。

確かにそこは考慮する必要がありますが、一般の消費者ががんになったときの金銭負担を考えるうえで踏まえておきたい調査結果でしょう。

カーディフ生命の調査では、さらに興味深いデータがあります。

がん経験者が治療に伴う収入の減少なども踏まえて回答した「闘病中にあれば安心できた金額」が平均364万円に達しているのです。

冒頭で紹介した、がん経験のない人の多くが想像している金額に近いことが分かります。

がん経験の有無を問わず、いざかかったときにお金の不安から解放されたいと思うと、

実際に必要な額よりかなり多めに備えようとしてしまう心理が表れています。

これら2つの調査結果から僕が改めて思うのは、貯蓄などで100万円程度のお金をすぐ用意できる人なら、

がん保険で一生涯のような長期の保障を買う必要はないのではないか、ということです。

がんにかかる確率が低い世代であれば、せいぜい10年程度の定期タイプで十分ではないでしょうか。

こんなアドバイスをすると・・・

保険業界の方からは「がん保険に加入していれば、万一の際に100万円の自己資金を失わずに済むではないか」

「貯蓄を取り崩す不安が分からないのか」「安易な保険不要論は無責任だ」といった意見をいただくこともあります。

自分で払えない額ではないけど、懐を痛めたくないから保険に入っておきたい――。

こうした心理は行動経済学でいう「心の会計(メンタルアカウンティング)」でしょう。

いざというとき保険から支払われる100万円は得したように感じるのに対し、

貯蓄から負担する100万円は降りかかってきた災難で、同じ金額でも心の痛みがまったく違うというわけです。

しかし保険というのは加入者が支払う保険料から、保険会社の人件費などを差し引いた残りのお金を保障対象となる人に分配する仕組みです。

加入してすぐに多額の保険金が支払われるようなケースを除けば、決して「得する」金融手段ではないことを忘れてはいけません。

特にがん保険は診断技術の進化などで発生率が高まる可能性も考慮し保険料が高めに設定されています。

アフラックやカーディフ生命の調査結果を見る限り、必ずしも高い保険料に見合う備えとは言い切れないはずです。

日本で40年ほどの歴史があるがん保険ですが、手数料などのコスト構造や保険金が支払われた実績(確率)など、

消費者が費用対効果を判断できる情報は一向に開示が進まないのが実情です。

こうした点に目をつぶり、「お守り」感覚で多額の保険料を払い続けることが果たして賢い備え方なのか、

冷静に自問してみる必要があるのではないでしょうか。

 

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