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皆さんに「お金の使い道」を考えていただく質問です。

自分が払うお金のうち、後で手元に戻ってくる割合(還元率)と、

その判断材料の程度が次のように異なる3つの商品があり、

どれか1つを必ず買わなければいけないとすればどれを選びますか。

(1)還元率が50%弱だという判断材料がある商品
(2)還元率が75%だという判断材料がある商品
(3)還元率が50%未満~80%程度だとみられるが、判断材料が乏しい

私なら、しいていえば(2)を選びます。

(1)は(2)より還元率が低いので論外です。

(3)は還元率がいちばん高い80%程度だとしても(2)とそれほどの差はありませんし、

何より判断材料が不十分な商品にはうかつに手を出したくありません。

この問題は「年末ジャンボ宝くじ」を買う人でにぎわう売り場を通りかかりながら思いついたものです。

私は「保険は必要最小限の利用にとどめましょう」という原稿を書くうちに、

保険を宝くじや競馬と比較することが多くなりました。

宝くじや馬券の売り上げも保険料も、運営費などを差し引いて当せん金や払戻金、

保険金に充てる仕組みは基本的に同じだからです。

「宝くじ公式サイト」で開示されている収益金の使い道を見ると、

2012年度の販売実績が9135億円、このうち支払われた当せん金は4284億円です。

また日本中央競馬会(JRA)の13年度の損益計算書によると、

2兆4147億円の勝馬投票券収入に対し勝馬投票券諸支払金が1兆8106億円。

還元率はそれぞれ46.9%、75%になり、

宝くじを買った人たちは結果的に1万円につき4690円、馬券は同7500円を買った計算になります。

では保険はどうでしょうか。

生命保険協会の「生命保険の動向」によると、加盟43社の13年度の保険料収入は約34兆7000億円ですが、

保険は長期契約が基本なので、単年度の保険金などの支払い実績を保険料収入で割って還元率とするのは無理があります。

また死亡や医療といった保障型保険と年金などの貯蓄型保険では、後者の還元率の方が高くなければ商品として通用しないはずです。

こうした事情があるため、消費者が保険の還元率を知るには、

保険料に見込みで含まれている保険会社の運営費部分の割合(付加保険料率)が保障や貯蓄などの商品別に開示される必要があります。

ところがこれを開示しているのは、私が知る限りライフネット生命保険だけです。

同社の医療保険では付加保険料率は20%程度なので、1万円で8000円を買うイメージです。

定期の死亡保険の場合、ある国内生保ではライフネットとの保険料の違いから付加保険料率が50%を超えていると推察できる商品もあります。

そこで改めて、冒頭の質問の意味を考えてみましょう。

もうお気づきの方も多いと思いますが、(1)は宝くじ、(2)が競馬、(3)が保険を示しています。

ギャンブルと比較することの是非については異論もあるかもしれませんが、

少なくとも還元率と、その判断材料がどの程度示されているかという観点でみれば、

保険というのは安易に高いお金をつぎ込むには考えものの商品だということが分かるのではないでしょうか。

ところが現実には、買いたい人だけが買う宝くじや馬券と違い、

保険は「社会人になったら入って一人前」と周りや営業担当者に言われたり、

「入っていないと何かあったとき心配」とお守り感覚で頼ったりすることが多く、

コスト構造や費用対効果まで思いが至らないまま加入しがちです。

しかし安心することだけを優先し、いろんな保険に長期にわたって手を出せば、家計の負担は確実に増します。

先ほどのデータでも分かるように、宝くじでも競馬でも保険でも一部の人を除き、

還元されるお金は払った金額を下回るようにできています。

保険は将来の安心のためのお金を準備するにはもともと不利な手段であることを認識したうえで、

それでもお金を投じるなら少しでも費用対効果を考えた選択をすべきではないでしょうか。

 

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